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おもな内容 |
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古今東西にみる梯子・階段は,グランド・デザインに組み込まれたデザイン性の高いものから,日常生活に密着したごく素朴なものまで,その形態や用途も含めてさまざまで,その多くが後者のような民衆の文化や現実の生活に密着した存在であることが見えてくる。 本書は,建築の発生のはるか以前から,風土や生活の必要性の中から生まれた梯子や階段について,370余点に及ぶ図版・写真等の絵的資料を中心に簡潔にまとめたものである。その誕生の時期や由来,用途,木工技術と材料,階段にまつわる数々の疑問点,家具としての歴史,安全性の考察等,古代から現代までの梯子と階段をあらゆる角度から詳述した唯一の書。 |
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おもな目次 |
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序 1章 梯子と階段の誕生 1―人類の進化と道具の発生時期 2―梯子のようなツール(手段)がどんな場面で必要になったか 2章 人は階段にどんな願いを込めてきたか 1―シンボルとしての梯子・階段 2―階段状の山を築く 3―天井をめざす階段 3章 世界の文明圏の梯子・階段の歴史 1―日本の梯子・階段(きざはし系) 2―海外の梯子・階段(基壇系) 4章 古代の梯子づくりと木工技術 5章 階段にまつわる不思議な疑問点 1―階段の右・左論に入る前に 2―階段にまつわる疑問点 6章 生活分野における家具的な梯子・階段の歴史 7章 変わり種の梯子・階段の歴史 8章 特殊用途の梯子・階段の歴史 9章 梯子と階段の安全性 終章 梯子・階段の機械化と今後の展望 |