住まいの絵本にみる子ども部屋 ― 自律をうながす空間の使い方
著者名 北浦かほる
判型・頁数 B5変 ・ 112頁 ジャンル 教育,建築一般
定価 1,980円  (本体1,800円+税) 発行日 2014年4月15日
ISBN 978-4-7530-1712-6 在庫状況 有り




おもな内容
本書では,子どもの発達,成長過程にあって,子どもの自律心を育み,適切な親子関係を形成する重要な生活空間の一つである「子ども部屋」について考える。
自我の確立や協調性の獲得など子どもの精神的成長をうながす,親子のコミュニケーションをとる,親の養育態度を実践するといった子ども部屋の機能や役割について,また世界の絵本に描かれた子ども空間の使われ方を,日本と欧米との比較をふまえて考察することで,子育てや暮らし,空間のあり方に一考を投じた一冊。
子をもつ親はもちろん,保育・教育現場に携わる方,また子どもや住空間,環境心理に興味のある多くの方におすすめ。


目次
はじめに

1. 子どもと子ども部屋の起源
1.1 欧米の子ども部屋
1.2 日本の子ども部屋
1.3 子どもの寝室と勉強部屋

2. 子ども部屋の機能と役割
2.1 子どもの精神面の成長をうながす場として
         自律とは
         プライバシーの概念
2.2 親子のコミュニケーションの場として
         2者間のコミュニケーションの種類
         成長によるコミュニケーションの質的変化
         コミュニケーションを子ども部屋で
2.3 親の養育態度を実践する場として
         空間の影響力とは
         子ども部屋という道具の使い方とその意図
         アメリカの親の養育態度の特徴

3. 住まいの絵本にみる幼児期の子ども部屋の使われ方
3.1 自律を育む場として
         考えごとをする
         日本の住まいの絵本では,考えごとをする場は
         空間への接近のコントロール
         行動の選択
         狭義のプライバシー
3.2 コミュニケーションの場として
3.3 協調性を獲得させる場として
3.4 共生を学ぶ(番外編)

4. 成長段階における子ども部屋の事例研究
         生後すぐ〜幼児期の子ども部屋  0〜6歳
         小学生期の子ども部屋  7〜12歳
         中学生期の子ども部屋  13〜16歳
         青年期の個室(高校生期以降〜)  17歳〜

5. 自律心が芽生える子ども部屋づくり
         親子で,部屋の使い方や家具配置を考える
         子ども部屋の管理を子どもにさせる
         子ども部屋の1日の使い方を時系列で考えてみる


トップページへ戻る
注文する


関連書籍



世界の子ども部屋
−子どもの自立と空間の役割−